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16. 深町純さん


2010年11月22日
世界的に著名な作曲家・キーボードプレーヤーである深町純さんが急逝されました。享年64歳。

同26日に目白の教会で行われた告別式には、教会に入りきれないほどの人が集まりました。
そこは奇しくも私が幼稚園の時に通っていた教会。
こんな形で訪れることになるとは。

参列者には業界関係の有名な人たちも多かったけれど、皆さんがこぞって口にされていたのは、何をおいても深町さんの音楽に対する真摯な姿勢。
短い期間のご縁だったけれど、私自身の深町さんに対する一番の印象もまさにそれだったので、1つ1つの言葉が本当に胸に沁みました。
お名前のように子供のように「純」でピュアな、けれどそれは決してひ弱なピュアではなく、激しく闘う鋭さを温和な言葉遣いの底に秘めた方でした。

『ボクはねぇ、あなたのような音楽への取り組み方はとても素晴らしいと思いますよ。』
音楽に対する私のスタンスを尊重して下さったうえで、もう少し広い世界へも足を伸ばすように、と何くれとなく人や機会を紹介してひっぱり出そうとして下さったのも深町さん。

あれだけの世界的キャリアにして、こちらが狼狽してしまうぐらい謙虚な方で、私のことも対等な立場として扱って下さり、お会いした時にも、メールでも、青臭い私の音楽論議にも、いつも“素”の言葉で、丁寧につきあって下さいました。
SNSにまめに更新される日記もいつも充実した内容の濃いものばかりでした。
博識で、理知的、あらゆる「人間の心」に関する問題意識がとても高い方でした。
愛情深く、「人と話をする」ことがお好きな方でした。 
 

もっと音楽の話をたくさんしたかった。

というか、その機会はあったはずなのに、
私ときたら、今年1月にご一緒させていただいたライブ後は、『今、ちょっと余裕がないので、もう少し待っていただけますか』と、数回にわたりお誘いを先延ばしにお断りし続けてしまった。

ライブは無理でも、この10月か11月には久しぶりにお会いしてお話ししましょう、って言ってたばかりなのに。
全部、途中のことばかり。

あまりに悔やまれます。

いつでも機会があるなんて思ってはいけない。
いつか、なんていうのは、ない、も同然なのだな、と思い知りました。 
 

最近、色々なことが溜まってしまっている私です。
1つ1つの出会いを大切にして、
1つ1つのことをできる限り先延ばしにせずに、
できるだけ頑張ってみようかと思ってはいるのですが。

(2010.11.30)

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